夏休みの宿題をやらない。計画表を作り直さずに決める3つのこと
/ ビーズニーズ株式会社
ドリルは半分ほどで止まり、自由研究はまだ何をやるかも決まっていない。声をかけるたびに「あとでやる」と返ってきて、こちらの言い方もきつくなる。
8月に入ってから要るのは、まっさらな計画表ではありません。7月に立てたものがあっても、いまはもう合っていないはずです。
作り直すのは計画表ではありません。まず残っているものを「1回で終わるもの」と「1回では終わらないもの」に分けます。そのうえで決めるのは3つ。 1回では終わらないものは取りかかる日、1回で終わるものは1回にやる量、そして始まりの合図です。
夏休みの宿題は、まず「1回で終わるもの」と「1回では終わらないもの」に分ける
紙を1枚用意して、真ん中で上下に分けます。上に書くのは、机に1回向かえば片づくもの。下に書くのは、1回では終わらないものです。
上に入るのは計算ドリル、漢字、プリント、日記。下に入るのは自由研究、読書感想文、工作、絵です。
分けるのは、進めかたが違うからです。ひとまとめに「宿題」と呼んでいると、同じ声かけで両方を動かそうとして、「やったの」「やってる」がかみ合わなくなります。
残りのページ数は、ここではまだ数えません。「あと42ページ」のように数字にすると、見ているこちらが先にうんざりします。数える作業は、下に書いたものの日にちを決めたあとでも間に合います。
先に手をつけるのは、下に書いたほうです。
自由研究と読書感想文は、取りかかる日を先にカレンダーに書き込む
1回では終わらないものは、日にちを先にカレンダーに書き込みます。本を読む、材料をそろえる、書く、と腰を据える時間がいくつも要るので、先に取っておかないと、そのぶんが後ろへずれていきます。
書き込むのは日付だけです。まだ何をやるか決まっていないなら、最初に書くのは「何にするか決める日」になります。そのあとに「この日は感想文を書く」「この日は材料を買いに行く」と、ひとことずつ足します。時間割までは要りません。
残りの日を全部は埋めません。 予定はずれるので、終わりの2日は何も入れずに空けておきます。どこかがずれたぶんを、その2日に回せます。
カレンダーに書き込むのは、1回では終わらないものだけです。計算ドリルや漢字は書き込みません。日付で決めてしまうと、進まなかった日が出るたびに書き直すことになります。
計算ドリルと漢字は、日数で割らずに「1回にやる量」で決める
1回で終わるものは、1回にやる量を決めて進めます。残りを日数で割るより、ずれに強いからです。
よくあるのは、残りのページ数を残りの日数で割って「1日3ページ」と決めるやりかたです。ずれる日を見込んで、日数を少なめにして割る方法もあります。ただ、どちらも土台は残りの日数です。出かけた日、暑さでばてた日、気が乗らない日。8月にそれが一度も来ないほうがめずらしく、ずれるたびに割り直すことになります。
1回にやる量で決めると、この割り直しが要りません。机に1回向かったら10問。1回でノートの半ページ。何回やるかはその日の様子しだいで、2回進む日もあれば1回だけの日もあります。
日記のように毎日ぶんが要るものも、量で決められます。「1回で2日ぶん」と決めておけば、さかのぼって書く作業にも区切りが入ります。
量を決めるこつは、開く前に終わりが見えるところまで小さくすることです。「10問」なら、鉛筆を持つ前に終わりの位置が分かります。ページで決めると、開いたときに白いままの先のページまで目に入ります。
「宿題やったの?」でもめるなら、始める合図を決めておく
日にちと量が決まっても始まらないなら、始まりの合図を決めます。始まりが決まっていないと、「あとでやる」はどこまでも後ろにずらせるからです。
合図は、一日の出来事にくっつけます。「おやつのあと」「お風呂の前」「洗濯物をたたむとなりで」。「16時から」と時計で決めている家庭もあります。
合図があると、かける言葉が変わります。「宿題やったの?」ではなく、「おやつ食べたら、10問ね」。聞いているのは、やったかどうかではなく、始める時間が来たことです。
夏休みの宿題が進まない日と、終わらなかったときにできること
それでも進まない日は出てきます。止まっている理由はいつも同じとは限らないので、日によって手を替えます。
分からない問題で止まっているなら、印だけつけて次へ進みます。学校が休みのあいだは、その場で先生に聞けないからです。
気持ちが折れているなら、その日は開かないと先に決めてしまう手もあります。「今日はやらない」と言ってしまえば、あとは聞かずに済みます。
手が止まったまま動かないなら、おうちの方が同じ机で自分の用事をします。教えるためではなく、そこに座っているだけの役です。
それでも終わらないまま最後の日が来たら、できたところまでを持たせます。間に合わせようとすると、どのやりかたも別のものを差し出すことになるからです。夜中まで起こして仕上げれば、新学期の初日を眠いまま迎えます。無かった出来事を日記に書かせれば、書いたのは子どもでも中身は事実ではありません。おうちの方が代わりに仕上げれば、出すものが子どものやったことではなくなります。
途中までのノートでも、書いたのが子ども自身なら、それは子どものやった分です。残ったぶんをいつやるかは、休みが明けてからの話になります。
この記事のまとめ
夏休みの宿題が8月に残っています。何から手をつければいいですか
残っているものを「1回で終わるもの」と「1回では終わらないもの」に分け、自由研究や読書感想文のように1回では終わらないものから、取りかかる日をカレンダーに書き込みます。計算ドリルや漢字は日付では決めず、「1回10問」のように1回にやる量を決めて進めます。
夏休みの宿題をやらない子には、どう声をかけるといいですか
「宿題やったの?」は「あとでやる」と返せてしまうので、始まりの合図を先に決めておきます。「おやつのあと」「お風呂の前」「16時から」のように一日の出来事や時計にくっつけ、声をかけるときは「おやつ食べたら10問ね」と、始まりを知らせる言い方にします。
夏休みの宿題が終わらなかったときは、どうすればいいですか
できたところまでを持たせます。夜中まで起こして仕上げれば新学期の初日を眠いまま迎え、無かった出来事を日記に書かせれば中身が事実でなくなり、おうちの方が代わりに仕上げれば出すものが子どものやったことでなくなります。途中までのノートでも、書いたのが子ども自身なら、それは子どものやった分です。