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お手伝いポイント制の作り方。たまったポイントの使い道から決める

/ ビーズニーズ株式会社

お手伝いのポイント制を作ろうとすると、最初に迷うのが「何ポイントにするか」です。
食器を下げたら3ポイント、お風呂そうじは5ポイント。
そこまで書いたところで、たいてい手が止まります。

止まる理由は配点が難しいからではありません。
1ポイントが何と換わるのかを、まだ決めていないからです。

先に決めるのは使い道のほうです。そこが決まれば、配点はあとから逆算できます。

お手伝いのポイント制は、ポイントの使い道から決める

ポイントそのものには値打ちがありません。
何と換えられるかが決まって、はじめて1ポイントの重さが決まります。
だから順番は、使い道を選ぶ、交換1回分のポイントを決める、そこから配点を割り振る、になります。

使い道は大きく3つに分かれます。お金、物、それから時間やできごとです。
週末に好きなところへ出かける、その日の夕飯のおかずを決められる、といったものが3つ目にあたります。

お手伝いのポイントを決める順番。まず使い道をえらび、つぎに交換1回分のポイントを決め、そこから1つずつの配点を割り振る。

この順番なら、配点は割り算で出ます。
交換1回分を10ポイントと置いたら、あとは何回やったら交換に届くようにしたいかで割るだけです。
毎日やってほしいものは5回で届くように2ポイント。週に一度でいいものは2回で届くように5ポイント。
毎日のものほど軽く、たまにのものほど重くなります。

逆に配点から書き始めると、表ができあがったあとで「では50ポイントたまったら何をあげるのか」を考えることになります。
このとき、たいてい金額の話になります。

ポイントをお金にすると、学年とともに上がっていく

使い道を選ぶとき、最初に思いつくのはお金です。1ポイント1円は分かりやすく、計算もいりません。
ただ、この形は学年が上がるにつれて金額のほうが動きます

日本生活協同組合連合会が2015年に小中学生の子を持つ母親1,000人に聞いた調査では、お手伝いにおこづかいを渡している家庭は19.1%でした。5人に1人で、多数派のやり方ではありません。
渡している家庭でも、1回あたりの平均は114円です。

その114円を学年別に見ると、差がはっきり出ています。

お手伝い1回あたりのおこづかいの平均額。日本生活協同組合連合会の調査(2015年)から。小学校低学年36円、中学年49円、高学年83円、中学生354円。

小学校低学年で36円、中学年で49円、高学年で83円、中学生で354円。
低学年と中学生では10倍近くひらきます。
ふだんのおこづかい(月456円から1,988円)も学年とともに上がりますが、ひらきかたが大きいのはお手伝いに払うほうです。

これは学年のちがう別々の家庭を並べた数字で、同じ家の金額を追いかけたわけではありません。ただ、理由は想像がつきます。
同じ食器下げでも、去年と同じ金額では子どもが動かなくなる。そこで少し上げる。
一度上げた金額は、下げにくい。

この上がりかたは、ごほうびが金額で測れるときに起きます。
裏を返すと、金額に換算しなくて済むものを使い道に選べば、この階段は出てきません。
さきほどの3つでいえば、2つめと3つめがそれにあたります。

ポイント表は、いま家でやっていることから作る

使い道が決まったら、次は表に何を並べるかです。
ここで新しいお手伝いを考え出す必要はありません。
いますでにやっていることを、そのまま書き出すところから始めます。

先ほどの調査で、子どもが日頃やっているお手伝いの1位は食後の食器下げで65.1%。
食事の準備が37.0%、弟や妹の世話が29.0%と続きます。

おもしろいのは、親が「もっと手伝ってほしい」と答えたものの上位2つが、日頃やっていることと同じ食器下げと食事の準備だったところです。
親が足りないと感じているのは、種目ではなく回数のほうです。

だから表の1行目には、その子がもう何度もやったことのあるものを置きます。
新しい種目ばかり並べた表は、初日から空欄が続きます。
すでにできることが並んでいれば、その日のうちに最初の1ポイントが入ります。

交換1回を10ポイントと決めた場合の配点の例。食後の食器を下げる毎日2ポイント、食事の準備を手伝う毎日2ポイント、洗濯物をたたむ毎日2ポイント、お風呂そうじ週に1回5ポイント、買い物の荷物を運ぶたまに10ポイント。

行数は、まず5つくらいで組んでみます。
毎日のもの、週に何度かのもの、たまにでいいものが混ざっていると、その日の状況に合わせて子どもが選べるようになります。

紙で始めるなら、たまったぶんを数えるのも、交換の日を覚えておくのも親の役目になります。
ゴホウビーストは、この決め方をそのままアプリにしたものです。
お手伝いは50コイン、宿題は100コインというように先に決めておくと、できた日に「できたね」を押すだけでたまっていきます。
使い道はガチャで、1回100コイン。お手伝い2回で1回引ける計算です。
ここも、先に使い道を決めてから配点を逆算しています。

ポイントの前に、まず「ありがとう」を言う

表を貼っても、こちらから声をかけないと動かない、ということはよく起きます。
ポイント制は記録の仕組みなので、その場のやりとりまでは肩代わりしてくれません。

同じ調査で、週に1日以上お手伝いをする子は67.0%でした。
ところが自分からやる子に限ると、50.1%まで下がります。

では自分からやるようになるには何が要ると考えられているか。
ここは答えに大きく差がついていて、「お手伝いをしたらありがとうと言う」が80.4%でとびぬけています。
次が「褒める」の49.4%、その次が「失敗したり下手であっても叱らない」の35.6%。

ポイントの書き込みは、その日の終わりや次の朝でも間に合います。
声をかけるほうは、その場でないと届きません。
食器を運び終えた背中に一言かける。ポイントが「やった記録」なら、ありがとうは「見ていた合図」です。

親が本当に渡したいものも、そのあたりにあります。
お手伝いを通じて身につけてほしいこととして最も多く挙がったのは「助け合いの気持ち」で69.1%でした。金銭感覚は、おこづかいを渡している家庭でも32.5%。
表は、そこへ向かうための道具にすぎません。

止まっていた配点は、使い道を1つ選ぶだけで動き出します。
たまったら何と換えるのか。そこだけなら、今晩のうちに決められます。
決まってしまえば、食器下げが3ポイントなのか2ポイントなのかは、割り算で出ます。

この記事のまとめ

お手伝いのポイント制はどう作りますか

使い道を先に決めて、そこから配点を逆算します。交換1回分を10ポイントと置いたら、「何回やったら交換に届くようにしたいか」で割ります。毎日やってほしいものは5回で届くように2ポイント、週に一度でいいものは2回で届くように5ポイントです。配点から書き始めると、表ができたあとで使い道を考えることになり、金額の話に流れやすくなります。

お手伝いのポイントは1ポイントいくらにしますか

金額にしない形も選べます。お手伝いにおこづかいを渡している家庭は19.1%で、多数派ではありません。金額にする場合、2015年の調査では1回あたりの平均が小学校低学年で36円、中学生で354円と、学年が上がるほど相場が高くなっています。同じお手伝いの金額を下げるのは難しいので、その上がりかたを見込んでおくことになります。

ポイント制でも子どもが自分から動かないときはどうしますか

ポイントは記録の仕組みなので、その場の声かけとは別に考えます。週に1日以上お手伝いをする子は67.0%いますが、自分からやる子は50.1%まで下がります。自発的にやるようになるために大事だとされているのは「お手伝いをしたらありがとうと言う」で80.4%と、褒めること(49.4%)よりも高く挙がっています。