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宿題のイライラは教えている最中に起きる。先に決める4つ

/ ビーズニーズ株式会社

宿題を見ていると、毎回イライラしてしまう。教えているのに伝わらず、「なんでこれが分からないの」が口から出て、あとで自分が嫌になる。子どもも嫌がるようになって、悪循環になっている。

自分の性格の問題に思えてくる場面ですが、変えられるところは別にあります。この記事では、宿題を始める前に決めておく4つと、声が強くなりそうなときにどうするかを書きます。

イライラが出るのは、たいてい教えている最中

説明しても伝わらないと、同じことをもう一度言うことになります。それでも進まないと「さっき言ったよね」が出ます。宿題が始まってしまうと、説明する以外にやることが残っていないからです。

宿題の始めかたを2つ並べた図。いきなり教えはじめると同じ説明の繰り返しになりやすく、先に決めてから始めるといつ・どこまでやるかが決まっている。

変えられるのは、始まる前の時間のほうです。

宿題を始める前に決めておく4つ

決めるのは、いつ始めるか、どこまでやったら終わりか、机の上と道具、終わったときに何と言うかの4つです。

  • いつ始めるか: 「おやつのあと」「17時から」のように、時計か生活の区切りで決める
  • どこまでやったら終わりか: 「このプリント1枚」「音読1回」と、終わりの形を先に言っておく
  • 机の上と道具: 座る前に机の上を空けて、鉛筆と消しゴム、使うノートを出しておく
  • 終わったときに何と言うか: 中身を直す前に、まず「できたね」と伝えると決めておく

4つとも、宿題が始まる前に済みます。始まってから決めようとすると、その場で説明することになり、そこがまた教える場面になります。

学力と関係が強かったのは、教えることよりルールを決めること

親が宿題にどう関わると効くのかを調べた分析があります(Patall ら、2008年)。親の関わりと学力の関係を見た20件の研究を統合したものです。

この分析は、親の関わりを種類で分けています。教えること、そばで見守ること、そして宿題をやる順番や時間や終わりの基準を決めること。いつ始めるか、どこまでで終わりかといった決めごとは、3つめに入ります。

種類ごとに見ると、いちばん強い関係が出たのがこの決めごとで、教えることではありませんでした。

教科別では、算数で逆向きの関係が出ています。手を出すほどよいとは限りません。ただし関係の強さを見た分析なので、親が教えたから下がった、とまでは言えません。

同じ論文には、親に関わり方を教える実験を14件まとめた部分もあります。そこでは、子どもが宿題を最後まで終える割合が上がり、宿題まわりのもめごとが減ったと報告されています。

主に海外の研究なので、日本の家庭にそのまま当てはまるとも限りません。それでも、始める前に決めておくほうに時間を使ってよいと考える材料にはなります。

声が強くなりそうなときは、いったん席を外す

決めたとおりに進まない日もあります。声が強くなりそうだと感じたら、その場から離れます。お茶をいれる、洗い物を始める、別の部屋で少し待つ。

離れているあいだ、子どもの手は止まっているかもしれません。それでも終わりの形は先に決めてあります。「このプリント1枚」と言ってあるなら、残りはそこまでです。戻ったときには、説明の続きではなく、決めたところまで進んだかを確かめるところから入れます。

それでも強く言ってしまう日はあります。その日のうちに取り返そうとすると、また説明が始まります。翌日にできるのは、始める前の4つを決め直すところまでです。いつ始めるか、どこまでで終わりか、机の上と道具、終わったときの一言。ここは親の側だけで決められます。

今晩決めておくのは、その4つです。決めたとおりに進まなければ、いったん席を外して戻る。イライラが出るのが教えている最中なら、変えられるのは、その前の時間のほうです。

この記事のまとめ

宿題を教えていてイライラしてしまうとき、その場でできることはありますか

声が強くなりそうなときは、いったん席を外す方法があります。お茶をいれる、洗い物を始めるなど、少しのあいだその場から離れてから戻ると、説明の続きではなく、決めたところまで進んだかを確かめるところから入れます。

親は宿題をどこまで見るべきですか

親の関わりと学力の関係を見た分析(Patall ら, 2008年)では、関わりを教えること、見守ること、決めごとをすることに分けたうえで、いちばん強い関係が出たのは決めごとでした。算数では逆向きの関係も出ています。原因まで示した分析ではないので、教えてはいけないという話ではありません。

宿題を始める前に決めておくとよいことは何ですか

いつ始めるか、どこまでやったら終わりか、机の上と道具、終わったときに何と言うか。この4つです。どれも宿題が始まる前に決められるので、教えながらその場で決めることになりません。