ゴホウビースト

← 読みもの一覧

お手伝いポイント、たまったら何をあげる?小学生が自分で買うもの

/ ビーズニーズ株式会社

お手伝いのポイント制を始めて何週間かたつと、表のマス目が埋まってきます。
子どもが「あと3つでたまる」と数え出したころになって、肝心なところが決まっていないことに気づきます。たまったポイントを、何と換えるのか。

現金にするのは気が進まないし、こちらで選んだものを出して「それはいらない」と言われると、表そのものが白けます。子どもに聞いても「わかんない」としか返ってきません。

あげるものは、子どもが自分のおこづかいで実際に買っているものから選ぶと、大きくは外れません。小学生が何にお金を使っているかは、全国規模の調査で分かっています。

お手伝いポイントであげるものは、おこづかいで買っているものから選ぶ

金融広報中央委員会が2015年に行った「子どものくらしとお金に関する調査」では、自分のおこづかいで買うものの1位は、低学年から高学年までどの学年でも「おかしやジュース」でした。2位はゲームソフトやおもちゃ類です。
子どもが自分のお金を出してでも欲しいものは、この2つに集まっています。

自分のおこづかいで買うもの、小学校高学年の上位5つ。金融広報中央委員会の調査(2015年)から。答えたのは、おこづかいをもらっている子。おかしやジュース49.6パーセント、ゲームソフトやおもちゃ類42.1パーセント、まんが41.7パーセント、本やざっし34.2パーセント、家の人へのプレゼント34.0パーセント。

この設問に答えるのは、おこづかいをもらっている子です(どの学年でも7割ほど)。
高学年(小5・6)では、おかしやジュースが49.6%、ゲームソフトやおもちゃ類が42.1%、まんがが41.7%と続き、4位の本やざっし34.2%からは一段下がります。
中学年(小3・4)はおかしやジュース41.5%、ゲームソフトやおもちゃ類35.4%。
低学年(小1・2)でもおかしやジュース36.2%、おもちゃなど32.1%で、順番は変わりません。

低学年の「おもちゃなど」は、調査票では「ガチャガチャ(ガチャポン)をかう」が例に挙がっている項目です。高学年になると、手もとに物が残らない「ゲームをする(ゲームセンター等で)」も33.4%あり、16項目中6番目に入ります。
渡すものが、手もとに残る品でなくてもいいということでもあります。

選択肢の数は学年ごとに違い、低学年は8項目、中学年は14項目、高学年は16項目から選ぶ形でした。それでも上位2つの顔ぶれが動かないので、渡すものの候補としては手堅いところです。多くの項目で上の学年ほど割合が高くなりますが、これは学年ごとに別の子どもへ聞いた数字で、同じ子が育つあいだの変化を追ったものではありません。

現金にすると、その日のうちには何も起きない

渡すものを現金にすると、子どもの多くは貯める側に回ります。同じ調査で、小学校高学年の71.9%が「高いものがほしいときには、お金を貯めている」にそう思うと答えました。「『ほしい』と思ったものは、すぐに買ってしまう」にそう思うと答えたのは15.9%です。

お年玉の扱いも同じ方向でした。もらったお年玉を「銀行やゆうびん局などに貯金する」が49.4%、「自分で持っている」が43.1%で、「特別なものを買う」は16.2%にとどまります。

つまり現金にすると、ポイントは貯金箱か通帳へ動きやすくなります。
お金の使いかたを覚えてほしくて渡すなら、貯まっていくのは狙いどおりです。
がんばったその日に何かが起きる形にしたいなら、現金だけにせず、その日に手わたせるものも一つ置いておく手があります。

値段の遠さがちがうものを、3つ並べる

渡すものは1つに絞らず、近いもの・中くらいのもの・遠いものを1つずつ置く方法があります。
調査で上位に来た項目には、おかしやジュースのような数十円のものから、ゲームソフトのような数千円のものまで幅がありました。
1種類だけにすると、その幅のどこかに合わない日が出てきます。

いちばん近いものを10ポイントと決めたなら、中くらいは30ポイント、遠いものは100ポイント、といった置きかたです。数字そのものより、3つのあいだが離れていることのほうが効きます。近いものだけだと毎回すぐ終わり、遠いものだけだと当分先の話になるためです。
ポイントの決めかたそのものはお手伝いポイント制の作り方にまとめました。

遠いものを置くと、届かないまま終わりそうに見えます。ただ、高いものに向けてお金を貯めている子は71.9%で多数派でした。届くまでに時間がかかるものでも、子どもの側にはそこへ向かう力があります。

先に3つ決めておけば、渡すものがそのつど上がっていくこともありません。

「何がいい?」と聞いて「わかんない」しか返ってこないのも、白紙から選ぶのが難しいからです。3つ並べて「どれにする」と聞くと決まることがあります。

家の人へのプレゼントも、候補に入れておく

親のほうが候補に挙げにくいのが、家族へのプレゼントです。
同じ調査で、自分のおこづかいで「家の人へのプレゼント」を買うと答えた子は、低学年で23.6%、中学年で29.0%、高学年で34.0%でした。
高学年では16項目のうち5番目に多く、3人に1人が自分のお金で家族に何か買っています。

自分のおこづかいで家の人へのプレゼントを買う子の割合。金融広報中央委員会の調査(2015年)から。答えたのは、おこづかいをもらっている子。低学年23.6パーセント、中学年29.0パーセント、高学年34.0パーセント。

これも学年ごとに別の子どもへ聞いた数字で、同じ子が育つあいだの変化ではありません。
それでも、どの学年でも2割から3割台はいます。

渡すものの候補に「家族に何か買う」を入れておくと、子どもが選べる幅が広がります。
たまったポイントを自分のために使う日があってもいいし、誕生日の近い家族に使う日があってもいい。どちらを選ぶかは、渡したあとに子どもが決めることです。

この記事のまとめ

お手伝いのポイントがたまったら、何をあげるといいですか

子どもが自分のおこづかいで実際に買っているものから選ぶと外れにくくなります。
金融広報中央委員会が2015年に小学生に行った調査では、自分のおこづかいで買うものは低学年から高学年までどの学年でも「おかしやジュース」が1位、ゲームソフトやおもちゃ類が2位でした。

お手伝いのポイントを現金で渡してもいいですか

お金の使いかたを覚えてもらう目的なら、現金で困りません。ただし2015年の同じ調査では、小学校高学年の71.9%が「高いものがほしいときにはお金を貯めている」と答え、お年玉も49.4%が貯金に回っていました。現金にするとポイントは貯まる側へ動きやすくなるので、がんばったその日に何かが起きる形にしたいときは、その日に手わたせるものも一緒に置く手があります。

お手伝いポイントであげるものは、いくつ用意すればいいですか

1つに絞らず、値段の遠さがちがうものを3つほど並べる方法があります。
近いものだけだと毎回すぐ終わり、遠いものだけだと当分先の話になるためです。
2015年の調査で小学生が自分のおこづかいで買っていたものには、数十円のおかしから数千円のゲームソフトまで幅がありました。